• お決まりの感謝は、無いほうがいい

知り合いの話一人で夏山に入り浸っていた時のこと。
ある夜テントの外でシャンシャンと動物の鳴き声がするチワワのような鳴き声だなそう思い顔を出したが子犬の姿など見当たらない。
代わりにテントの前に鎮座していたのは何の変哲もない小さな箱だった。
一辺が10センチ位の水色の小さな紙製の箱見つめていると箱は小さく飛び跳ねシャント鳴き声をあげたなんだなんだ思わず駆け寄りしっかりと箱を捕らえて蓋を開けてみる空っぽだった。
埃ひとつ入っていないかすかにハッカの香りがした釈然としない彼はふたをしめなおしてもう一度放置してみたしばらくすると小箱は再びシャント飛び跳ね出した。
確認したがやはり何も入っていない蓋をせずに放置すると今度はいつまでたってもうんともすんとも言わない蓋を戻すとまた不定期に鳴き始める。
何とも面妖なしかし明日も早いいつまでも相手をしていられないのでほったらかしにして寝ることにした。